さばのぬいぐるみの魅せる日記

サラリーマンのビタミンC的なブログだよ!抱きしめてくれ

ある男の軌跡③ ~激動編~

【前回のあらすじ】
街コンで会ったゆうなさんともんじゃ焼きに行くことになったのだ。

 

【より前のあらすじ】
そして去年の夏に40台のおばさんと食事をして鼻に大きなできものができたのだ。
正中線上のできものは人体にとって脅威であり、健康状態の悪化が心配される。
また、その状態でパスポートの撮影に行ったので、なんか鼻にできものがある状態がデフォルトだと空港関係者に思われるのだ。美のカリスマとして由々しき事態なのである。

 

 

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人中にニキビが出来て痛かった

 

当日は18時に駅で待ち合わせしている。

現地までの道順はストリートビューを駆使して脳内に叩き込んだ。(会社で)

しかし実際に道にたどり着けるかは別の話である。センスなのだ。

そしてもんじゃもお好み焼きの作り方もわからない、その辺もセンスである。

もっと言えば相手の顔もあんまり定かではないのだ。

まあ要するに何もわからない。

 

 

【当日の目標】

①相手の話を引き出す⇒自分の話はほとんどしないで終わる

②高印象でスパッと終わる⇒2時間程度でさっと帰るのが理想(康太談)

江ノ島水族館の約束を取りつける⇒話の流れで普通にぶち込む

 

上記が恋愛王康太》の唱えた最強の理論である。

おれは康太を信じる。

 

【当日】

 

待ちあわせ場所の駅でペットボトルを飲んでいると、緑のニットを着ている女性が話しかけてきた。そう、この人がゆうなさんである。可憐である。

無防備な時に話かけないでほしい。

 

ゆうなさんとは毎日ラインをしており、そのやり取りの中でゆうなさんのランクはSSR級まで上り詰めていた。恋は盲目である。

なんなら緑のニットを着ている假屋崎省吾ですらかわいいと思える。恋は盲目である。(白目)

 

そのせいか、ものすごく緊張してしまいなぜか最初の数分間は口下手になってしまった。しかし、数分間を乗り越えれば※散歩という僕の得意分野である。

印象はぐんぐん上昇、幸先良好、株価は高騰なのだ。

※僕は散歩マスターの実績を解除している(プレステ風)

 

駅からもんじゃまでは無事、何の問題もなく到達。

正直めっちゃわかりにくかったけどストリートビューに感謝である。

怪我人も死人が出ずに済んだのはグーグルのおかげである。

 

【店内】

チェーン店なので普通にいい店である。

ハズレとかない。

 

直会話の内容は覚えていないが、

当時のメモが発見されたので恥ずかしながらここに記す。

 

 

×失敗

 

・待ちあわせ時の最初の一言

・食事のペース

・序盤の若干の緊張

・きちんと褒めてない(気持ちの悪い照れ)

・次回の約束を取り付けられなかった

・まだ食べるかをこちらから提示してあげたかった

・自分の話が多くなった

(話を振ったら自分の話ではなく、相手の話を広げる、ツッコミモードに入るようにする)

・一つの話をもっと深堀したい

・気まぐれクックなどの勉強不足

・好きな音楽とかが出てきたときに、聞いてみるねーとか言えなかった

・共感力が不足している

・「私ぜったいに営業できない」と言った時に、否定しなかった

・この前一人でマニアフェスタに行ったことばれた

 

【よかった点】

・笑いは取ることができた

・支払いがスムーズ

・話が途切れることはなかった

 

総合的な感覚で言えば、相手はものすごく喜んでいたし、楽しんでいたので成功である。

むしろ帰り際に名残惜しそうにしてたくらいなので、印象はよかったのではないだろうか。

しかし、「まだ平気だよ」的なことを言っているのに無理やり解散させたのは両論点である。

でも康太が早目に解散した方がいいと言っていたのだ。

俺は康太を信じる。康太至上主義なのだ。

 

覚えている会話と言えば、「いかって捌いた時にワイシャツの襟みたいなの出てくるけど、あれもうプラゴミで大丈夫だよね。」である。

バカ丸出しである。そしてなんか恥ずかしい。

 

また、デザートにメロンフロートを頼み、お互いにお腹いっぱいの状態で早飲みバトルを行うという凄惨な戦いを行った。

意味不明である。

 

 

【配点】

①相手の話を引き出す⇒話は聞けたけど深い話は出来なかった 15点/30点

②高印象でスパッと終わる⇒3時間半くらいいたけど名残惜しそうにしてた 25点/25点

江ノ島水族館の約束を取りつける⇒普通に忘れてた 0点/30点

でも、楽しませた。10点/10点

 

総合⇒50点/100点

総合点で見れば失敗の部類に入る点数ではあるものの、水族館の約束を忘れてただけで、他は高水準である。

点数以上に良かったと自身では思っている。

そもそも俺以外の人間が評価できないから何とも言えない。

 

 

まあ楽しかったのだ。文句は言えない。

二人で3,000円くらいだったのも好印象である。

ある男の軌跡② ~神様の微笑み編~

【関西弁で前回のあらすじ】
先日康太といった街コンでは、すごく女性のランクが高かったんや。
ボーナスステージや、と思ったんやが、結果は惨敗でおまんがな。
モテないのは分かっていたんやけど、少しさびしいものがあったんやで。
しかし希望を捨てちゃ行けないやでしかし。安西先生が言うてたんやおま。

 

 

先日街コンで会った大学生の女の子(ゆうなさん)にダメもとでラインしてみたら返信が来たのだ。

この世に愛はないとか言ったけど、愛はあった。

嘘ついてごめん。

 

なぜ当日にラインを送らなかったのかというと、当日はゆうなさんの友達のふがしに連絡をしたので気まずいのだ。
次の日ならなんとかなるだろうという力技でラインを送ることに成功した。
以下、ラインでのやりとりである。

 

<素敵なやり取り>

 

ボク「先日はお疲れ様でしたー
最後のテーブルで一緒だった人です。
いろいろとありがとうございました。」

 

ゆうなさん「ありがとうございます。本当に覚えてますか~」

 

ボク「覚えてますよ。高校時代からTOEIC580のスーパーな人ですよね。むしろ覚えてますか。」

 

大学院「わ、すごいですね。

若手芸人みたいな人ですよね。」

 

・・・若手芸人みたいな人ですよね、というわりかしうれしくない部類の返答が帰ってきた。

しかしなぜだろう、アバンチュールな香りがしないでもないのだ。島耕作なら確実にアバンチュールなのだ。若手芸人として、島耕作には負けるわけにはいかないのだ。

恋はいつでもサバイバルなのだ。

そんでもってゆうなさんの隣の女の子の方を先に誘ったのは昔のことである。 

 

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島耕作がうらやましいよ、マジで


ということで、10/1になんとか食事の約束を取り付けたものの、食事の予約など全くと言っていいほどしたことがない僕にとっては非常に苦痛なのだ。

 

選択肢としては、居酒屋、イタリアンなどが無難である。

しかし俺は自分の居心地のいいところ、つまりファミレスに行きたいのである。

というかファミレスが好きなのである。

メニューの選択肢多くて素敵だと思うのである。特にガストが好き。ドリンクバーが好き。

 

結果、向こうに決めてもらったもんじゃ焼き屋になった。

 

<向こうに決めてもらうまでの流れ>

 

忙しい感を出すために返信を夜遅くにして、「今忙しいから店を決めるの今度でいい?」といった具合で、向こうが決めないといけない雰囲気を作り出したのである。

ありがとう、ゆうなさん。そしてありがとう、俺のくたびれたサラリーマン感。

 

またもんじゃ焼きデートの日程調整の最中、初回デート前に江の島水族館に行くことも匂わせることに成功する。

俺のライン力が向上したのか、それともゆうなさんが悪霊にでも憑りつかれていたのだろうか。どちらにせよ、ゴット様は僕に微笑んだのだ。

 

うまくいきすぎて気持ち悪いのだ。高笑いがとまらん。

 

【当日の目標】

①相手の話を引き出す

②高印象でスパッと終わる

江ノ島水族館の約束を取りつける

 

【当日の目標達成するために】

①相手の話を引き出す⇒自分の話はほとんどしないで終わる

②高印象でスパッと終わる⇒2時間程度でさっと帰るのが理想(康太談)

江ノ島水族館の約束を取りつける⇒話の流れで普通にぶち込む

 

なんかこれくらいなら僕でもできそうなのだ。

 

次回、激動のもんじゃ焼き

 

 

ある男の軌跡① ~邂逅編~

 はじめに言っておく、この話は長編の割に大して面白くはない。

自分の思い出と自己満足のためにここに記載する。

正直、恥ずかしいから見ないでほしいことこの上ないのだ。

 

これは、9/20から10/27までの男の軌跡である。

―我、童貞の守護神、魂のテキストを刻む者也。

 

 

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童貞を下に見るな


2019/9/19、友人の康太とともに新宿の街コンに行ってきたのだ。

この時点でなぜかモテない男の感じが出ている。なぜだろうか。

 

9月の中旬頃の話である。

康太「俺らもこの年(27)なんだからさ、余裕ないわけよ。街コンでも行こうぜ。」

なんの言い訳なのかわからないが、謎の前置きからのこの物語は始まる。

 

★当日★

 

9/19、なぜか康太が若干遅刻したのだ。

多少の遅刻なので大した問題はなかったのだが、

一番端の席に通され 、女性のまったくいない席に二人で待つことになった。

 

女性のいない席と言っても、女性が遅刻しているのでいないだけである。

もう本当に女性が尋常じゃないくらいに遅刻しているのでいないだけである。

―街コンに罪はない、悪いのはいつだって女性なのだ。

しかしそのおかげでゆったりとカードを書くことができたので結果オーライとしよう。

 

【街コンのルール】※今回の

・6テーブルくらいあり、1テーブル20分間で全部の席を回るシステム。

・最後に連絡先の交換を促されるのでほぼ確実にラインは交換できる

・最初にプロフィールカードを記入する(それをもとに話を進めるのがセオリー)

 

<スペック>

康太:普通の人

ぼく:全ての項目において普通の水準を満たしていない

 

第一テーブル

 

この席では、20分の内、15分くらいたった後に女性が来たので、

それまでカードの記入をゆっくりと行うことにより濃密な時を過ごした。

残りの5分間で女性のことを覚えるという高等技術は僕にはできなかった。

また、相手にまったく興味がなかったので何も感じなかった。

 

<スペック>

NODATE ※覚えてない

 

全然興味がない。本当に興味がなかったんだ。

しいて言うなら鍋が壊れてて食べられなかった。

女性を憎んで街コンを憎まずである。

 

 

第2テーブル

 

2回目の席では、「ぬ!SSRだッツ」、と思うほどのなかなかのハイレベルが来た。(今思えばSR)

SSRとN(ノーマル)の格差社会ペアであったが、SSRは大人っぽくて僕と相性が悪そうである。

僕は何もできないから、僕の失態を笑って許してくれるよう人が好きなのだ。

 

<スペック>

SR:しっかりしてそうで容姿もいい。おそらく俺の二倍仕事できる。好き

N:覚えてないけど、俺の方が仕事できる。嫌い

 

僕らのエンジンがあったまっていなかったので、

まあまあダメだった。点数で言うと30点。

まず俺の第一印象が25点なのにトークが盛り上げられないとなると絶望的なのだ。

 

第3テーブル

一人は公務員、一人は商社ウーマン(中国に行きまくり)、大学の時の先輩後輩ペアである。

 

<スペック>

公務員:ちょっと変わっている、天然? 普通

中国:しっかりしてる、頭良さそう 結構好き

 

結果から言うとこの席では結構ウケた。

多分75点くらいである。

しっかりした話もしつつ、いじったりもしながら笑いを取る。

ようやくエンジンがかかってきたのだ。

そしてエンジンって表現がなんか寒いのだ。

 

そしてここにその内容の一端を記す。

公務員「私なにもできない男の人が好きなんですよ、それこそ赤ちゃんみたいな」

ぼく「ハイッ!!それマジで自信あります。

一同爆笑、完全に俺がこの場のスターである。(たかが四人の中で)

 

この流れになってからは何をしてもウケるのであるが、真面目な話をしにくくなるという諸刃の剣である。

結局正解はわからないのであるが、ウケるのは非常に気持ちよかったので、そのままお笑いの方向を突き進んだのである。

やっていることが、すぐに辞めるタイプの若手芸人と同じである。

要するにただ何も考えずにふざけているだけである。最悪。

 

第4テーブル

この席では、両方とも空港職員のペアである。

SSRと能面のペアである。

 

<スペック>

SSR:クールビューティー、一人でゴルフとか行くらしい 素敵

能面:能面 嫌い

 

SSRが来たことで僕らのテンションは最高潮。

そのテンションと前回の盛り上がりをそのまま引き継いで挑むも、なんかうまいこと会話が噛み合わずに上滑りする結果となった。

康太なんかはほぼほぼ滑ってた。

 

―会話はリズムである。

自分らがいくら頑張っても相手が乗り気でないと盛り上がらないのだ。

すごく勉強になったけど、次回に生かすほどの勉強にはならなかった。

そう、頭が悪いのである。

 

点数で言えば40点。砂を噛む結果となった。※噛んでいない

 

第5テーブル

 

この席は、相手が3人で全員他人というグループであった。

今思えば結構ヤバめのグループであった。

 

<スペック>

ワカメ:ワカメが大好物らしい、肝っ玉母ちゃんという言葉が似合う20代 嫌い

マルチ:マルチ商法を行うエマワトソン好きの悪辣娘 嫌い

大学生:大学生、悪くはない、悪くはないんだ・・・ 普通

 

顔も全員平均以下であり、彼女らにいいところを見いだせなかった。

僕らは言葉を交わさなくともここを休憩スポットだと認知した。

 

火照ったハートをさめさせるのはいつだって性的な不快感なのである。

 

 

第6テーブル(ラスト)

  

この席も、相手が3人。

そのうちの2人は友人同士、残る1人はマルチという構成であった。

 一人で来てるやつのマルチ率たるや。

 

<スペック>

ゆうなさん:高校時代からTOEIC580点以上の大学生 結構好き

ふがし:ゆうなさんの友人、ふがし好きの大学生 好き

マルチ2世:愚か者

 

この席は最後の席ということもあり、今までのウケた流れを駆使しつつ対応した。

 

プロフィールをいじって笑いを取ったり、好きな音楽の話になったら康太へ移行したり、俺が笑いを取り、康太が進行をするという役割を無難にこなす、

結果的には70点くらいであるが、あの落ち着いた感じで70点取るのはなかなかベテラン感あったと思う。ありがとう康太。お前のおかげや。

 

ということで、まあ結果的にはわりとよかった。

 

<総合>

この街コンは相手が結構よかった。

飲みものが遅いだとか、鍋が壊れてるだとかはあるけど、この街コンは客に救われたのだ。

街コンを憎んで、客を憎まずである。

 

<連絡取り>

 

とりあえず僕らは、好きな人がかぶってもとりあえず全員に連絡を送ろうという結論に達した。

 

 

僕らが連絡をしたのは、

ぼく:SSR、中国、空港、ふがし、ゆうなさん(後日)

康太:SSRのみ

 

ちなみに康太の言う、人気ランキングでは、

1位SSR、2位ゆうなさん、3位空港、4位中国、5位あかちゃん、であった。

 

俺の中でふがしが3位に位置していたので、「人気ないし行けるんちゃう」とか思ってニヤニヤした。

 

「―俺らもこの年(27)なんだからさ、余裕ないわけよ。」

 

この言葉が脳裏をよぎったが、普通に大学生を狙うのはサガである。

仕方がないのである。

 

また康太に、「中国はお前いけそうじゃん」、的なことも言われたので、

もう本当に浮かれ気分である。

 

その日、連絡をした彼女ら全員にシカトされた。

未読スルーである。この世に愛はない。

でもライオンが見れたからいいじゃん

8月31日

 

晩夏の出来事である。ライオンキングを見てきたのだ。

すごく暑かった。まったく、もう少し晩夏らしくしてほしい。 

 

ライオンキングを見てきたなんて言うと、「いい大人がディズニーみてんじゃねぇよ。」とか思う民衆もいるだろう。

僕だって遠いアフリカの話はさっぱりである。

自分のことで精いっぱいなのにライオンがどうだとか、命の循環がどうだとかは知ったことではないのだ。

 

ーライオンキングは目的ではなく手段である。

ようするに、はるか氏という娘に会いたいがための口実である。

 

その甲斐あってか、はるか氏とのライオンキング鑑賞会が実現した。

ネコ科には優しくする。一周回ってネコ派の人間にも優しくする。

 

ということで、ライオンがネコ科だったかうろ覚えではあるが、

なんとか映画にこぎつけたのである。いやぁー映画っていいものですね。

 

【スペック】

はるか氏:30歳、大天使、優しい、足腰の強さに自信があるらしい

僕:罪状を持たない犯罪者

 

まあ上述の通り同じようなスペックである。

 

印象としては、「ヤサシソウダァ・・・」とか心のなかで言ってたし、前回遊んだ時もその愛おしさのあまりに、「ヤサシソウダァ・・・」と普通に声に出していたと思う。

この文章を書いているときも、そう・・・・

 

 

【当日】

 

待ちあわせ当日。

すこしでも映画ガチ勢を演出するため、当日は早めに行って予約したチケットを速攻で印刷する。僕レベルアップである。

ボクは事前チケット予約を覚えたのだ。(普通は中学生で覚えるよ!)

 

当初の予定では、若干早目に集まってカフェーでお話ししようという予定であったのだが、カフェーが混雑している、開演まで15分前だからという二点から、映画館の前で話をする、という中学生のカップルみたいなことをして時間を潰す。その件に関しては普通にごめんなさいなのだ。

 

【映画】

映画館に入る。

指定した席に座りしばらく談笑していると、知らないおじさんが僕に、「その席は~」みたいなことを言ってきた。

その瞬間、「これはこいつを倒せば好感度が上がるやつだ。」みたいなゲーム脳全開で戦闘態勢(死の盆踊りの態勢)も、どうやら確実に僕が席を間違えただけであり、この世に悪はいないということを再認識できた。この件に関してもだいぶごめんなさいである。もちろん真顔でみんなに謝った。

 

映画が上映する前、渡辺謙がぴょんぴょん跳ねてるCMがやってた。

こっちはもう笑いをこらえるのに必死である。大体スキンヘッドの渡辺謙がステージを広く使って跳ねてはいけない。いけないのだ・・・

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完全に笑わせに来ている

 

映画が上映中はもちろんだんまりである。

2時間座りっぱなしは腰の位置がしっくりこないからちょこちょこ動いていた。

一時間半無音で腰を動かしつづけるという、「嫌っ、隣に旦那が寝てるのに・・・」みたいなアウトローな一面を演出できたと思う。

のちにはるか氏に、「ちょこちょこ動いてごめんね」と言ってみたら、「嫌、別に・・・」という完璧すぎる回答が得られた。

 

 

【上映終了後】

 

映画の感想としては、「なんか面白かった。」この一言に尽きる。

このなんか面白かった映画をはるか氏とどう盛り上げるか、どのように展開していくか、この二つが非常に重要なのだと思う。

 

ということで、映画の感想もそこそこに、一方的に「ケン・ワタナベの感想」を語り始めてしまった。これに関しても大きなごめんである。ポカンとしてた。

 

その後は、どこかでごはんを食べようかという話になり、ベンチで座りながら話をしていると、となりにめちゃくちゃ独特なにおいのする家を持たないおばさんが座り込んできて、歩きながら決めることになった。

大体ライオンキングの野生動物でも家とか縄張りを持っているのに、エコノミックアニマルである日本人が、都内のしかも結構な地価の場所を歩き回るとは何事であろうか。

神が僕に試練をあたえているとしか思えない。というか僕と映画に行くはるか氏に試練をあたえているとしか思えないのである。 

この世に悪はいないと言ったが、あれは嘘だ。人間の本質は悪である。

 

【夕食】

その後は夕食を食べるも、全然会話がはずまない。

映画の話をしても、「あなたは何を言っているの・・・」と一蹴されてしまうのだ。

そんなにはズレたことは言っていないと思うのだが、はるか氏が言うのならおかしいのだろう。というかなんかもう、この時点でいろいろと無理だろう。

「ゴリラってプロテイン飲んでないのによくあんなに強くなれるよね」みたいな意味不明なことを口走ってしまったのがダメ押しだったのか。なんか露骨につまらなそうにしていた。ライオンキングにゴリラが出ていたら結果は変わったのだろうが・・・

 

夕食時は基本的に、疲労感が溜まって無口になるわ、口を開けば見当違いなことを言うわ、でどうしようもないのである。

20点くらいとられているのにコールド負けを許してもらえないくらい帰りたかった。

もう早く逃げ帰ってしまいたいのだ。映画なんてもうこりごりだ。

僕はやはりまごうことなく犬派なのである。ビーグルが好きなのである。

 

本来なら駅まで一緒に帰る算段であるが、

もうなんか悔しすぎて、「オレ、別の駅だからっ」と言って食事後にすぐに別れた。

なんでかっこつけたのかは謎であり、別にかっこよくないのも同様に謎である。

 

反省点はたくさんあり、正直はるか氏でなくとも普通に嫌われるだろう。

もう完全に気分が落ち込んでおり、もうこの世にいいことなどただの一つもない気分である。この文章を書いているとも死にそうな顔だし、失恋とはかくも恐ろしいものであるのかと感じている。

もう本当に心を折られたのである。・・・要するに仕事したくないのだ。

働きたくないのである。なぜかライオンキングを見て働きたくないという気持ちが強くなった。

 

【けっか】

 

人間の本質は悪であり、僕は働きたくない。

ナツイボ

こめかみにイボができたのだ。

いや、厳密に言えばイボは昔からあり、そのイボが肥大化したのだ。

そもそも事の発端は、もう物心ついた時からこめかみにシミがあったのだが、ここ最近急に膨らんできてめっちゃキモイ。一週間くらいで、イボと言わずして、みたいな大きさのイボができた。もう誰が見てもイボである。めっちゃキモイ。

 

で、急激に大きくなったイボに恐怖を覚え、絶対に変な病気にかかったとか、アミルのせいだよ絶対、だとかそういったことを僕のコンピューターが弾き出した結果、皮膚科に行くことが決定した。もう絶対に行くのだ。

 

ということで、<地元の名前+スペース+皮膚科> でググると、それらしい病院が出てきた。HPもなんか花柄の背景でいい感じだったので、皮膚科の精霊に導かれるようにここに決定した。ちなみに一番の決め手は、予約不要ということである。

 

病院の入っているビルは、めっちゃ汚くて入口も狭い。

いかがわしいビルで、ひしひしとアウトローな臭いを感じる。

皮膚科(抜き有り)といった、素晴らしいサービスが期待できそうなのである。

 

実際は普通の病院で、全然普通にイボの治療以外に何もしてくれなさそうな内装である。というかUIは相当期待できる感じだったのに、内装は汚いし、若干薄暗いし、受付のおばさんはやる気がない。そもそも客が僕一人しかいない時点で、どうなんだよ、と思った。

 

【診断】 

いよいよ診療室に行く。

先生は、いくよくるよの本当に来そうな方みたいな顔をしており、僕にため口だし、

ボディタッチが多いし、普通にいくよくるよなんじゃないだろうか。

 

 

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どっかのサイトからの無断転載

 

しかもイボを見た瞬間に先生が「うぇっ」みたいな、吐しゃ物を踏みそうになった時のような声を上げた、イライラした。

少し観察した後、「あー、イボだわ」と僕でもわかることを言い出した。病院の先生としてどうなんだと思った。

 

どうやら特段変な病気だったりはしないものの、広がったり移ったりするらしいので、早く取り除いた方がいいらしい。

これを機に、イボが欲しい人にイボを移すイボ屋さんを開業しようと思ったけど、それをすると美肌界、またイボ界の保守派からも相応な批判を受けることが予想されるのでやめておく。(書いてて全然面白くない)

 

【治療】

治療法は、「液体窒素」によるもので、液体窒素(-196度相当)を患部に押し付ける、という能力者バトルみたいな治療法である。

 

恐怖心から、顔にやるんだから温度調節はした方がいいんじゃないかとか、話を長引かせて温度を少しでもあげる作戦や、空調寒くないですか、みたいなことで時間を稼いでダメージを減らす作戦を取ろうとしたが一流の女漫才師ということもあり、一分の隙も見せず最高のテンポで押し付けてきやがった。

 押しつけながら、「子供もやっている治療法だから全然大丈夫だよ~」と煽ってきたり、「一週間空けてあと5回くらいは通院してくださいね~」みたいな後出しをしてきたりとすごく不快だった。めっちゃイボを移したくなった。

 

・・・そんなスタンドバトルのような展開の末、治療が終わった。

 

治療後は、ガーゼとか消毒とかもしてくれず何も起きずに終了。

見た目の変化で言えば、今まで無色だったイボが黒っぽく変色して、目立つようになった。よく言えば、2Pキャラみたいな感じになった。悪く言えば、人妻の乳頭みたいなカラーリングになった。

人妻も乳頭も好きなのであるが、自分の一部がそれにあたると全く興奮しない。というかむしろ嫌いになりかける。なんなら2Pキャラも嫌いになりそうである。

 

で、残り5回(推定)程病院に行くことになるのであるが、お金を払って痛い思いをしに行くのなんて完全にそっち系の店舗であり、最初にアウトローな雰囲気を感じ取った僕は正しい。僕はいつだって正しいのである。

 1週間の期間を空けて5回なので、単純計算で1ヶ月以上はかかる計算であり、ずぼらな僕のことなのでおそらく早くて3ヶ月、もしくはいかないで終わるパターンが予想できる。どちらにせよ長いこと付き合う‘‘アイボウ’’ができてしまったわけである。(いやつまんないよ)

 

【まとめ】

液体窒素は実は痛くない(痛いとか行った方がウケるべ?)

・顔の場合、1週間空けて5回くらいの通院が必要(個人差有り)

・1回では全然効果が見えない

・イボ移るんだ・・・・

 

【後日】

  普通イボがコロンと落ちた。もう病院に行かなくていいのかな、黒い芯みたいなのは残っているけど。

 

 

大山登山報告書  ~KOUMONNNOKESINN~

 これは一人の男の大山登頂までを描く汗と涙の物語である。(そういや白倉と一緒に行った)

 

 まさに時代の変遷の最中、世間の目は『平成女学園』の名前がどうなるのかといったことに関心を向けていることであろう。

現状、帝京平成大学の名前が変わらないように、変わらないんじゃないか派が多数ではあるが、逆に帝京平成大学が新事業として性風俗産業に参入すべきとの見方も強まってきている。(陰茎新聞より抜粋)

 

【山の民としてのゴルウィー】

 ゴルウィーである。ゴルウィーだというのにどこにもいかなくなったのはいつからであろうか。もうみんながグアムだとかハワイだとか吉野ヶ里遺跡だとかの観光地に行く中、僕は登山を決意した。山の民としての誇りである。もう俺長澤まさみだろ。

 

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こんなんプリウスで一発だろ

【大山とは】

 なんかのサイトで※48レベルくらいに指定されており、神奈川県の中ではトップレベルの山である。せっかく48だからAKBとなんか絡めたかったけど知識不足で断念。潔いのでセーフ。 富士山がレベル59くらい。参考までに

つまりは、この山を登れば神奈川県の山を制覇したことになるだろうし、なんなら山レベル48を自称したり、趣味が登山でエベレストにもいずれ登りたい的なことを言っても許されると思うのだ。そんで女の子にとかに、「君の山を見てたら僕の山岳登山隊がロープウェーですぐそこまで上ってきてる~」、みたいな展開もあるんじゃないのかな。

 そんな秋〇康先生も大絶賛の大山のデータをまとめたので、ご参照あれ。

 

~大山のデータ~

標高:1252m
所用時間:4時間
駅:伊勢原駅
特徴:登ると疲れる

 

 また、今回の登山は友人の白倉が同行してくれることになった。

彼は別に山に何のゆかりもないし、大山のどこに心の琴線が触れたのかはわからないが、同行してくれる奴はめっちゃいいやつなのだ。無条件で好感度「※グングン上昇↑」、なのである。

※「今井メロ MUTEKI」で、検索検索~♪

 

 ということで、一人ではさびしいこの登山であるが、二人ではややさびしいにまで持っていくことができるのだ。白倉とMUTEKIには非常に感謝である。

 

 

【白倉とは】

 齢27歳か28歳くらいで、170㎝くらいの男か女、女だとしても相当にボーイッシュなことが推測される。好きな食べ物は多分カレー。

ここからはもう完全に予想になるが、彼は正真正銘の男である。(心まではわかんない)

 

~白倉のデータ~

標高:1.7mくらい

特徴:疲れたら黄色いおしっこが出る

黄色いおしっこ:疲れた時に出る

 

なんか山登りのそういった手続きとかそういった感じの計画とかはすべて白倉が進めてくれるのだ。それこそMUTEKIでデビューした今井メロも同じ気持ちだったのだろう。

まだ見ぬ無名のグラビアアイドルあたりに思いを馳せる夜のことであった。

 

【5/2、当日の待ち合わせ】

 朝9時上大岡駅にて待つとの約束通り、9時40分頃に最寄駅に到着する。すまん。

しかしこれにはれっきとした釈明エピソードがあるのだ。ワンピースとかでもエピソード話が妙に長いのは同じである。だから私を否定するならまずはワンピースを否定してほしい。私への批判を行い、ワンピ批判を行わないのはあまりわからない話である。

そんな権力に屈した愚かな人間は、猛省の上、下記のエピソードオブ上大岡をご参照しれ。

 

【エピソードオブカミオオオカ】

 当日午前8時頃、9時半にしてくれとの連絡を送る。

前日の夜に眠れなかったので、テレビゲームをしていたのだ。しかし勘違いしないでほしい。据え置きタイプではなく、VITAをしていたのだ。携帯型ならセーフである。

 それにしても完璧なホウレンソウである。これほどのタイミングで時間変更を連絡が出来るなんて大したものである。会社でも重宝される人材として評価されてもよいだろう。 

  まあ少し記述を抑えている分があるが、ほぼほぼこんなもん。全部言えた。

 

  ということで、無事9時40分頃に最寄駅に到着。

相手にごく自然に10分間待たせることにより、その後の楽しみが増す、「ビッグサンダーマウンテン効果」である。相手に無形の付加価値をもたらし、今日一日は最高の状態で過ごしてもらう幸福の科学顔負けの幸福の科学である(?)。

これは革命である。エンタメ業界に革命が起きた瞬間に立ち会った白倉はむしろ感謝すべきである。僕が心を込めた平謝りは、本来白倉がすべきなのではないだろうか。

 

 ということで、電車に揺られ揺られ1時間半くらい、伊勢原駅に到着。

 

伊勢原
 伊勢原駅に到着。

伊勢原駅⇒大山のバスが出ており、本来山登りをする人間はそのバスを利用するのがしきたりであるのだが、なんか嫌だったので山まで歩くことにした。

で、普通に2時間くらい歩いてもちろん余裕で後悔したし、若干雨が降ってきたのでもういつ帰宅してもよいくらいのテンションになった。2時間は聞いてない。遠い。

 

 大山バスターミナル駅に到着。
ここではケーブルカーに乗り、徒歩60分の道のりを10分までに短縮することができる。ちなみに一駅300円強となかなか強気な値段設定で、ケーブルカーをフルで使用した場合の金額は、1,200円。

であるが、ケーブルカーを利用しなくても登山ルートはある。駅から徒歩でここまでくるような山マニアの僕たちである。もちろんケーブルカーのような文明の利器を使用するはずはない。恥ずべき行為である。

 ケーブルカーに乗り込むと、大学生みたいな男女4人組、熟年カップル、アラブ系の家族連れ等、意外にも大勢のグループが乗っていた。
僕らもはたから見れば同性愛者と思われてるのかな、と思ってアラブ人の方を見ると、娘が僕にウインクしてきて吐きそうになった。(なんとなくアラブ=ゲイは不可抗力)

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この時は人が少なくて快適だなあなんて思ってました

 

 ついに終点の駅に着いた。その間約10分ほど、普通にぼったくりだと思う。

駅を降りると、ある程度の広場なんかがあって、売店だかなんだかがあって、絶妙な値段設定とまったく魅力的でない商品が所せましに並んでいた。
中でも、「ルーメソ」という名の謎の料理が目につき、食べようと思ったけど、
おっさんのかさぶた入りの味噌汁とか出てきたら嫌なのでやめておいた。

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普通に醤油ラーメンらしい

山頂を目指すべく順路を探すと、妙に長い階段を発見。
当然この階段をスルーして周りを一通り見てみるが、どう見てもここ以外に上へ行くルートが見当たらない。非常に不本意ではあったが、階段で上へ上ることを決意。本当に不本意だった・・・

やっと階段を上りきったところになぜか神社があった。
ただあっただけ。そう、例のごとく素通りした。

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「ベンチ何キロ?」とか聞いてきそうな狛犬


いよいよ本格的に山登りである。
神社の横を抜けて地面が舗装されていない道を進むと、明らかに山の風情を感じる中途半端に整備された木々と道に出た。
やはり山というだけあり、急な傾斜と悪い足場はもちろんのこと、手を使って登らなければならない場面もしばしば出てくる。その上、雨によって地面がぬかるんでいて滑りやすくなっているため、気持ちの面でも神経を使う。神経を使っても普通にこけた。(みんなこけるやつだからださくない)

 そんなストレスフルな道に胸高鳴るのが登山の不思議であり、醍醐味でもある。
もちろん20分後くらいにはストレスに感じ始めて、「ばっかじゃね―の?」といった悪態をついたのもギリで山の醍醐味の一部ではなかろうか。

 

 息を切らしながら、修学旅行でカツアゲされた学生のような表情で歩いていると、頂上から下ってくる山好きな老婆らが挨拶をしてくるではないか。
正直、個人的にはそういった挨拶は嫌いである。疲れるし、面倒だし、何よりそういった交流はダサいみたいな反抗期さながらの価値観を持っている自分としては、「今夜が山ガールって感じですかw」的なちょっとかっこいい台詞を言いたかったけど、全然普通に、「ちゃーす」みたいな國母和宏イズムを出して挨拶した。でも普通に疲れてる人間が無理して振り絞ったみたいな声になった。つーか白倉がなぜか元気にあいさつしていて若干困惑した。「脳に知的な問題のある人」みたいなあいさつをしてた。

 

 軽く死を覚悟しつつも、従来の楽観的な姿勢は崩れておらず、「おそらくここが中腹くらいだろう」、「山なんて意外と楽勝なんじゃん?」、と心のツイートを行うも、疲れすぎてなぜか体に謎の痣が出来てた。おそらく山アレルギー、もしくは白倉アレルギーである。

 

 登山開始から30分ほど経過したころ、
ベンチやらが設置してある簡易的な休憩スペースを発見し少し休憩を取ることに。(休まないと死ぬから)

ベンチは雨で完全にびちょびちょだったがなんの躊躇もなく座り、一息つきながら看板的なものを見ると、「頂上まで残り40分」と書いてあった。
完全に心を折りに来ている文章である。たぶん隣の白倉はうんこ漏れてたと思う。
そんな白倉への謝罪を國母風に言うと、「反省してマース。」である。

そんなうんこ臭い白倉と相談し、「せっかくここまで来たんだ、雨だろうがなんだろうが登ってやろうじゃん」、みたいなアツい展開になり、肛門の化身と化した白倉とともに山に臨む決意を固める。
 ちなみにこの山のレベルは48であり、普通に老人が登っているのを何人か見た。
まあ老人と言ってもおそらく天狗の子孫とか、山の精霊とかだと思う。
つーかレベル48って言ってたけど、雨だったから難易度SSSくらいの山になってる。
かぐや姫の帝のアゴと同レベルの山であろう。

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 そんなこんなで頂上に到着。登山中はマジで何もなかったのと、白倉がうんこ臭すぎて書くことが何もないのである。

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頂上の写真。椅子の角度も若干帝だし、普通に居心地も悪くて速攻降りた。

 

 頂上での出来事と言えば、頂上でおにぎり食ったことと、カバンから大量の文庫本が出てきてイライラしたことくらいである。家で寝てればよかった。

 

【まとめ】

 

ずっとう〇こ我慢してた。えらいね。

 

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帰りの写真。これもう当たり屋だろ