伝説のモテ男編 後編
【前回のあらすじ】
早稲田卒、英語話せる系の41歳とデートすることになったのだ。ギリギリ食べごろ果実である。ちなみに早稲田大学といえば、《歩く不謹慎-乙武洋匡-》の母校でもある。そんなハイスペックな人間であるが、どこか弱点があるはずだ。
例えば、早稲田大学にはAO入試で入った可能性もあるのだ。これ以上相手のスペックに物怖じしてはならないのだ。まだ希望は捨てちゃいかん。
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前日に白身魚のフライを食べたせいだと思うのだが、なぜか頭痛がしている。腹痛よりもなぜか頭痛がひどい。もう白身魚もフライも勘弁なのだ。フライアウェイしたい気分なのだ。・・・いや今のは僕の本意の発言ではない。リリックメーカーのこの僕が、そのような低俗な韻を踏むわけないのだ。そもそもリリックメーカーってなんだ。住宅機器メーカーみたいなものなのだろうか。
こうして、朝を迎えることになる・・・・
【今朝の話】
尋常でない腹痛とともに目が覚める。
当然朝からテクニカルタイムアウト(トイレ休憩)をとる。脂汗とともにしたたりおちるう〇汁が僕の勤労への熱い思いを削ぎまくる。
持ちうるガッツの7割を注ぎ込み、なんやかんやで会社に着く。するとどうでしょう。頭痛と寒気が襲ってくるではございませんか。美少女戦士最大のピンチである。
前回+15歳の理論を声高々に語ったが、この体調の悪さは+25歳くらい行くと思う。予定は崩れたがハートは折れちゃいない。ということで僕の考えた最強のはにかみプランを発表する。
【最強のはにかみプラン】
①第一印象はクール&ビューティーに
②レストランを探しながらガンガン受けを狙いに行く
③夕食を食べてる間、もう相手は僕にぞっこん(なんなら湿っている)
④ふじゅいせ(不純異性交遊)
【現実的なはにかみプラン】
①第一印象で僕の全てを悟られる
②レストランを探してもらう
③夕食を食べてる間、無言になる(永遠にも思える下半身の乾き)
④そこには無が存在する(何もなく解散)
言っとくけど、ここまでがあらすじだかんな!!おらぁ
【初顔合わせ】
まあなんやかんやあって、待ち合わせ場所に到着。
顔は中学の時の国語の先生、「大塚としこ先生」に酷似していた。勘違いしてはいけない、調子のいい時の大塚先生である。うーん、ビール一杯飲めばイケるべ。
※向こうはアルコール入っても僕をイケない
歩き続けること5分くらい。お店もばっちりとしこに選んでもらって、店員との会話とか靴をしまったりとかもとしこにおまかせである。お店ならオプション料金が発生するレベルである。一言言わせてもらうなら、「くそお世話になっております」
【お店にて】
とりあえず僕はビールである。前述のとおり、ムリヤリテンションを上げるのだ。
お酒は一時的に僕のテンションを上げる代わりに、体への負担が大きいのだ。
これがモテクニック、《界王拳》である。「もってくれよ!アルコール5%だ!」※僕にとっては致死量
《界王拳》
アルコールを摂取することにより、一時的に高揚感を得ることができる奥義。
一時的な力を得る代わりに自分の体に大きな負担を与えることになるので、健康診断の前日には使えない。お酒を飲んだ後に尿がめっちゃ黄色くなるまでが界王拳。
会話の主導権は相手に握られる。しかしこれでいいのだ。長きサラリーマン生活で得た、「傾聴力」を今こそ発揮するのだ・・・
向こうはやはり早稲田卒、話がうまいしなによりも人間力が違いすぎる。あと登場人物が全員ハイスペックすぎる。しかし僕は物怖じしない。修羅リーマンはこのような劣等感に強いのだ。ここで、必殺の《プライドダストシューティング》を行う。
《プライドダストシューティング》
プライドをかなぐり捨てて相手の機嫌を取る修羅の技。相手との力関係が一瞬で決まる危険性を伴う。心の中で相手を見下し、自分の中では対等だと思い込むことでなんとか体裁を保てる人間のみが使える禁術。この技を使用して心に傷を負わなくなったとき、初めて修羅への道がひらかれるという。
仮に相手に見下されたとしても、自分が下の立場に収まることでおいしい場面はたくさんあるのだ。ガンダムで日本人は恥の文化だとか言ってたけど、私は目先の利益のためにプライド捨てられるのだ。
こういった連続コンボをしまくったおかげで、としこの※人中にできものを発見することができたのだ。文頭に書いた、「どこか弱点があるはずだ」の伏線である。
※下記の写真の箇所。鼻と口の間のくぼみで人体の急所の一つ。
さらに、このできものの発見により新たな能力が発現する・・・
《TSUNAMI式会話術》
熟女の人中にある大人ニキビを見ながら会話をしたことにより発現した能力。見つめ合うと素直におしゃべりできない人間に対して考案された会話術である。もちろんメモリの無駄遣い。
一言でいうと、人中にあるできものを見つめることで相手との会話を緊張せず円滑に行うことができる技。デメリットとしては、食事の味が3段階くらい落ちることである。
また、本家の歌詞に関して言及すれば、「TSUNAMIのようなわびしさ」でなく、「さざなみのようなわびしさ」ではないのかと言いたい。どうなんだ。
サザンの名曲から、文字数がメロディに合わないというミュージシャンのわびしさを感じとれるのだ・・・(うまくまとまった)
危機的状況から新しい技が生まれる、これは完全にハンターハンターである。もしくは技のデパート舞の海秀平である。
しかしこの高等技術をもってしても、としこは仕留められない。
途中、としこの身振り手振りが大きすぎて、縦横無尽に動いている手に目を奪われたりもしたが、そこは太古の狩猟本能によるものなのでノーカン。ノーカンである。
途中でTSUNAMI式会話術のせいでまったくテンションが上がらず、取引先と商談をしているような気持ちにさせられた。そこでアルコール界王拳である(2杯目)
するとどうでしょう、僕の隣にいるとしこが道端ジェシカに変化し始めたのだ。
このテンションのまま最後まで行くしかねぇ・・・ ※特に最後まで何も起きずに終了
そんなこんなで22時半、そろそろお開きである。(終電までいないあたり中途半端)
結構盛り上がって楽しかった。ルービー最高!!かわいいよ、としこかわいいよ。
つーか19時から22時半まで話すなんて結構よかったんじゃん?俺やるやん!
【会計時】
ここはダンディズムを見せつける場面。いわばチャンスである。
そこで必殺の《静の会計》を行う。
《静の会計》
会計時にゆっくりと財布を出すことによって相手にお金を出させるテクニック。 先輩だとか男だからとか、そんなことは関係ない。大切なのは支払わないという意思である。 自分の分以外は払わないという強い意志と精悍な表情を演出することにより、財布へのダメージを軽減し自分の好感度を下げる効果がある。 類似の技に、大人数での飲み会の時に気配を消すことで支払いをうやむやにする、《絶の会計》がある。
結局割り勘で2,500円くらい払った。もうこいついい加減にしろよ。でもとしこかわいいよ。
【帰宅後】
なんか足の中指の爪がはがれてた。全然痛くないのが逆に怖い。
次回・・・最終章 激動の反省編スタート!!