大山登山報告書 ~KOUMONNNOKESINN~
これは一人の男の大山登頂までを描く汗と涙の物語である。(そういや白倉と一緒に行った)
まさに時代の変遷の最中、世間の目は『平成女学園』の名前がどうなるのかといったことに関心を向けていることであろう。
現状、帝京平成大学の名前が変わらないように、変わらないんじゃないか派が多数ではあるが、逆に帝京平成大学が新事業として性風俗産業に参入すべきとの見方も強まってきている。(陰茎新聞より抜粋)
【山の民としてのゴルウィー】
ゴルウィーである。ゴルウィーだというのにどこにもいかなくなったのはいつからであろうか。もうみんながグアムだとかハワイだとか吉野ヶ里遺跡だとかの観光地に行く中、僕は登山を決意した。山の民としての誇りである。もう俺長澤まさみだろ。
【大山とは】
なんかのサイトで※48レベルくらいに指定されており、神奈川県の中ではトップレベルの山である。せっかく48だからAKBとなんか絡めたかったけど知識不足で断念。潔いのでセーフ。 ※富士山がレベル59くらい。参考までに
つまりは、この山を登れば神奈川県の山を制覇したことになるだろうし、なんなら山レベル48を自称したり、趣味が登山でエベレストにもいずれ登りたい的なことを言っても許されると思うのだ。そんで女の子にとかに、「君の山を見てたら僕の山岳登山隊がロープウェーですぐそこまで上ってきてる~」、みたいな展開もあるんじゃないのかな。
そんな秋〇康先生も大絶賛の大山のデータをまとめたので、ご参照あれ。
~大山のデータ~
標高:1252m
所用時間:4時間
駅:伊勢原駅
特徴:登ると疲れる
また、今回の登山は友人の白倉が同行してくれることになった。
彼は別に山に何のゆかりもないし、大山のどこに心の琴線が触れたのかはわからないが、同行してくれる奴はめっちゃいいやつなのだ。無条件で好感度「※グングン上昇↑」、なのである。
ということで、一人ではさびしいこの登山であるが、二人ではややさびしいにまで持っていくことができるのだ。白倉とMUTEKIには非常に感謝である。
【白倉とは】
齢27歳か28歳くらいで、170㎝くらいの男か女、女だとしても相当にボーイッシュなことが推測される。好きな食べ物は多分カレー。
ここからはもう完全に予想になるが、彼は正真正銘の男である。(心まではわかんない)
~白倉のデータ~
標高:1.7mくらい
特徴:疲れたら黄色いおしっこが出る
黄色いおしっこ:疲れた時に出る
なんか山登りのそういった手続きとかそういった感じの計画とかはすべて白倉が進めてくれるのだ。それこそMUTEKIでデビューした今井メロも同じ気持ちだったのだろう。
まだ見ぬ無名のグラビアアイドルあたりに思いを馳せる夜のことであった。
【5/2、当日の待ち合わせ】
朝9時上大岡駅にて待つとの約束通り、9時40分頃に最寄駅に到着する。すまん。
しかしこれにはれっきとした釈明エピソードがあるのだ。ワンピースとかでもエピソード話が妙に長いのは同じである。だから私を否定するならまずはワンピースを否定してほしい。私への批判を行い、ワンピ批判を行わないのはあまりわからない話である。
そんな権力に屈した愚かな人間は、猛省の上、下記のエピソードオブ上大岡をご参照しれ。
【エピソードオブカミオオオカ】
当日午前8時頃、9時半にしてくれとの連絡を送る。
前日の夜に眠れなかったので、テレビゲームをしていたのだ。しかし勘違いしないでほしい。据え置きタイプではなく、VITAをしていたのだ。携帯型ならセーフである。
それにしても完璧なホウレンソウである。これほどのタイミングで時間変更を連絡が出来るなんて大したものである。会社でも重宝される人材として評価されてもよいだろう。
まあ少し記述を抑えている分があるが、ほぼほぼこんなもん。全部言えた。
ということで、無事9時40分頃に最寄駅に到着。
相手にごく自然に10分間待たせることにより、その後の楽しみが増す、「ビッグサンダーマウンテン効果」である。相手に無形の付加価値をもたらし、今日一日は最高の状態で過ごしてもらう幸福の科学顔負けの幸福の科学である(?)。
これは革命である。エンタメ業界に革命が起きた瞬間に立ち会った白倉はむしろ感謝すべきである。僕が心を込めた平謝りは、本来白倉がすべきなのではないだろうか。
ということで、電車に揺られ揺られ1時間半くらい、伊勢原駅に到着。
伊勢原駅⇒大山のバスが出ており、本来山登りをする人間はそのバスを利用するのがしきたりであるのだが、なんか嫌だったので山まで歩くことにした。
で、普通に2時間くらい歩いてもちろん余裕で後悔したし、若干雨が降ってきたのでもういつ帰宅してもよいくらいのテンションになった。2時間は聞いてない。遠い。
大山バスターミナル駅に到着。
ここではケーブルカーに乗り、徒歩60分の道のりを10分までに短縮することができる。ちなみに一駅300円強となかなか強気な値段設定で、ケーブルカーをフルで使用した場合の金額は、1,200円。
であるが、ケーブルカーを利用しなくても登山ルートはある。駅から徒歩でここまでくるような山マニアの僕たちである。もちろんケーブルカーのような文明の利器を使用するはずはない。恥ずべき行為である。
ケーブルカーに乗り込むと、大学生みたいな男女4人組、熟年カップル、アラブ系の家族連れ等、意外にも大勢のグループが乗っていた。
僕らもはたから見れば同性愛者と思われてるのかな、と思ってアラブ人の方を見ると、娘が僕にウインクしてきて吐きそうになった。(なんとなくアラブ=ゲイは不可抗力)
ついに終点の駅に着いた。その間約10分ほど、普通にぼったくりだと思う。
駅を降りると、ある程度の広場なんかがあって、売店だかなんだかがあって、絶妙な値段設定とまったく魅力的でない商品が所せましに並んでいた。
中でも、「ルーメソ」という名の謎の料理が目につき、食べようと思ったけど、
おっさんのかさぶた入りの味噌汁とか出てきたら嫌なのでやめておいた。
山頂を目指すべく順路を探すと、妙に長い階段を発見。
当然この階段をスルーして周りを一通り見てみるが、どう見てもここ以外に上へ行くルートが見当たらない。非常に不本意ではあったが、階段で上へ上ることを決意。本当に不本意だった・・・
やっと階段を上りきったところになぜか神社があった。
ただあっただけ。そう、例のごとく素通りした。
いよいよ本格的に山登りである。
神社の横を抜けて地面が舗装されていない道を進むと、明らかに山の風情を感じる中途半端に整備された木々と道に出た。
やはり山というだけあり、急な傾斜と悪い足場はもちろんのこと、手を使って登らなければならない場面もしばしば出てくる。その上、雨によって地面がぬかるんでいて滑りやすくなっているため、気持ちの面でも神経を使う。神経を使っても普通にこけた。(みんなこけるやつだからださくない)
そんなストレスフルな道に胸高鳴るのが登山の不思議であり、醍醐味でもある。
もちろん20分後くらいにはストレスに感じ始めて、「ばっかじゃね―の?」といった悪態をついたのもギリで山の醍醐味の一部ではなかろうか。
息を切らしながら、修学旅行でカツアゲされた学生のような表情で歩いていると、頂上から下ってくる山好きな老婆らが挨拶をしてくるではないか。
正直、個人的にはそういった挨拶は嫌いである。疲れるし、面倒だし、何よりそういった交流はダサいみたいな反抗期さながらの価値観を持っている自分としては、「今夜が山ガールって感じですかw」的なちょっとかっこいい台詞を言いたかったけど、全然普通に、「ちゃーす」みたいな國母和宏イズムを出して挨拶した。でも普通に疲れてる人間が無理して振り絞ったみたいな声になった。つーか白倉がなぜか元気にあいさつしていて若干困惑した。「脳に知的な問題のある人」みたいなあいさつをしてた。
軽く死を覚悟しつつも、従来の楽観的な姿勢は崩れておらず、「おそらくここが中腹くらいだろう」、「山なんて意外と楽勝なんじゃん?」、と心のツイートを行うも、疲れすぎてなぜか体に謎の痣が出来てた。おそらく山アレルギー、もしくは白倉アレルギーである。
登山開始から30分ほど経過したころ、
ベンチやらが設置してある簡易的な休憩スペースを発見し少し休憩を取ることに。(休まないと死ぬから)
ベンチは雨で完全にびちょびちょだったがなんの躊躇もなく座り、一息つきながら看板的なものを見ると、「頂上まで残り40分」と書いてあった。
完全に心を折りに来ている文章である。たぶん隣の白倉はうんこ漏れてたと思う。
そんな白倉への謝罪を國母風に言うと、「反省してマース。」である。
そんなうんこ臭い白倉と相談し、「せっかくここまで来たんだ、雨だろうがなんだろうが登ってやろうじゃん」、みたいなアツい展開になり、肛門の化身と化した白倉とともに山に臨む決意を固める。
ちなみにこの山のレベルは48であり、普通に老人が登っているのを何人か見た。
まあ老人と言ってもおそらく天狗の子孫とか、山の精霊とかだと思う。
つーかレベル48って言ってたけど、雨だったから難易度SSSくらいの山になってる。
かぐや姫の帝のアゴと同レベルの山であろう。
そんなこんなで頂上に到着。登山中はマジで何もなかったのと、白倉がうんこ臭すぎて書くことが何もないのである。
頂上での出来事と言えば、頂上でおにぎり食ったことと、カバンから大量の文庫本が出てきてイライラしたことくらいである。家で寝てればよかった。
【まとめ】
ずっとう〇こ我慢してた。えらいね。