修羅の夏休み ~ギリギリモザイク山中湖編③~
【前あら】
雨に降られ、腐ったカップ麺を食べさせられ、汁男優のよろしくブリーフ穿かされ、そのブリーフ代を請求され、グレードの低い部屋に追い込まれるなど、手荒い洗礼を受けることになった僕。無事一人エ〇チはできるのだろうか・・・
sabanonuigurumi.hatenablog.com
2018/8/14、AM10時頃に目が覚める。
もう一度寝るもおばさんに起こされる。まったく女ってやつは・・・
寝てるところを起こされるのはなかなか嫌なものである。
結構普通にイライラした。でも全然気にしない、サラリーマンは不条理に強いのだ。
臨時アルバイト(メシア)が気持ちよく寝ているのだ。寝てるところを起こすなんて完全に不条理である、この国は眠主主義に厳しい。(うまい)
なんだかんだで11時頃、朝はその辺にあるパンを適当に食べてとの事なので、置いてあったパンを一斤食べた。適当と言ったからである、とんちの世界じゃこんなもん常識なのだ。
天気もいいのでアルバイトとして草むしりをすることになった。
このアルバイト(奴隷労働)が僕のおこずかいと宿泊費を兼ねるのである。
庭は広く、草がめっちゃ生い茂っているので、服が汚れることが予想される。
ということで、おばさんに服を借りる。しかしここで大きなアクシデンツが発生する。
おばさんの用意した服が全てどことなく犬臭いのだ。アクシデンツである。
犬自体から発せられる臭いに関しては大丈夫だが、犬の匂いが付着した洋服は洗っていない感がある。まさにアクシデンツなのだ。
しかしここはとんちの天才と言われた僕である。
抜群の機転で、「おばさん、これ汚いから自分の服を着るわ」と言い、自分の持ってきた服で草むしりを行うことに成功する。これならばおばさんもキズつかないし、自分の服が汚れるだけで済むはずである。何も問題はないはずだ。
ちなみにおばさんは犬が好きなので、犬に関するクレームは嫌がるのだ。
でもまあ洋服の衛生面に関しては、指摘すべきだろ。いやマジで。英断。
結局、13時頃から草むしりが始まる。
基本的にくそつまんないので、作業もそれに応じて適当になる。
抜いた草をゴミ袋に入れずに倉庫の隙間とかに入れてたらお客さんに見られた。
なんかわかんないけど隙間に入れたのだ。それを見るなんて質の悪い客である。
客の視線に関しては、こういう作業なんだよ感を出すことにより、クレームを回避した。ということで隙間にめっちゃ入れた。野菜の詰め放題にいる中国人並みに入れた。
アウトローである。やはり男は危険な香りがする方が魅力的なのである。
市橋容疑者とか押尾学とかモテてたし。僕もモテたいのだ。
まあなんやかんやあって、今日一日かかると言われていた作業を3時間で終わらせた。
草むしりの才能あるんじゃん?とか思っただろう。しかしそうではないのだ。
実は向かいにあるレストランの人から草刈り機を借りただけなのだ。
そういうことなので、おばさんにそれを報告したらなんか無口になった。
やっべ惚れさせちゃったかな・・・ゴム用意しとこ。
まあ速攻で終わったので、夕方16時頃からコンビニに行く。
そう、お菓子を買いに行くのだ。
宿にあるお菓子は犬が食べても大丈夫的なお菓子ばかりなので、南関東の海原雄山と呼ばれた僕にとってあまり好ましいものではない。(弟から呼ばれてた)
ということで、先程の草むしりの報酬1万円を持って近所(片道徒歩30分)のセブンイレブンまで向かう。これもアクシデンツだろ・・・
ぶっちゃけ適当にやって1万円もらったので割のいいバイトである。そしてお互いのために、おばさんにはどうか倉庫の隙間は見ないでいただきたい。
つーことで、マジで何もなく到着。
購入したのは2リットルのお茶とアイスである。
アイスはパーティーパック的なやつを買った。僕が食べるわけではなく、お客さんに配る用である。完全に出来る男である。
このお客さんに配るという行為を行うことにより、おばさんからの好感度は上昇するし、お客さんからお菓子とかお酒とかをもらえるのだ。
ちなみにこの配布システムより今回獲得した報酬は、腐った桃である。
まあまあダメになってたけど、食べれるところだけ切ってもらって冷やして食べた。おいしかったでちゅ~(かわいいな)
夕食の時間である。
悲しいかなこの時間しか楽しみがない。囚人でももっと楽しいと思う。野球とか。
献立は、鍋である。
おばさんの友人を交えて食べる夕食。マジ気まずかった。
でも大丈夫、ずっと黙って食事をしていればいいのだから・・・
食事はとてもおいしく、そして絶妙に記憶に残らない。
なんかいろいろ話をした気がするし、いろんなことを質問した気がするけど、
マジでなんも覚えていない。スイカとモモがやけにおいしかったのはギリ覚えている。
一言言わせてもらうと、「俺を楽しませろ!」、さらに言わせてもらうと「ほんとすまん!」
食事の後、おばさんに呼ばれる。
なんでも。おばさんが食事中に水をこぼした時にとっさに水をふいた際、そのスピードが以上に速かったのでおばさんに注意をされた。
正直なんで注意されるんだよ、とか思ったけど、理屈としてはこういうことらしい。
「気を遣ってくれたのは分かるけど、水商売やヤ○ザじゃないんだからそこまで早くなくていいよ。逆に恐縮する。」との事らしい。なんだこいつ。
この件に関して一つ弁解させてもらうと、単純にこぼすことが分かったから前もって拭く準備をしてただけである。
つまり、こぼしそうになっている容器をキャッチせず、こぼしてから拭くという選択肢を取っただけであり、別に床が濡れても大丈夫という自分の家ではないから理論を利用した高等技術である。
大して気遣ってないけど、僕の中の怠惰を勝手にいいように解釈してくれているのだ。
これも多分アイスを買ったからである。
そういやなんか一緒に夕食を食べたおばさんの友人が、明日車でバス停まで送ってくれるらしい。なんかすごくラッキーなので、あまえん爆弾(ボム)の僕は「お願いシャッス!!」と言いましたとさ。これも多分アイスを買ったからである。
ということで、なんやかんやで22時である。
眠る時間ということであるが、本来朝の3時とか4時まで起きている身としては結構この時間はつらい。
ものっそい暇なのだ。しかも朝起きるの遅かったし、別に疲れてないしで全然眠くない。でも本気出して眠ったら全然寝れた。寝れるもんだね。
こうして夜も更ける・・・
2018/8/15、8時頃に起床。
めっちゃテンション高くて犬と遊んでも犬の方が若干引いていたのを覚えている。
まあたくさん寝たからしょうがない。
おばさんが寝てたので、勝手にパンを焼いて勝手に桃を食べる。冷蔵庫にある桃を全クリした。その様子を見ておばさんもなんか笑ってた。よし、笑ってるから大丈夫だな。
おばさんの友人が来るのはお昼とのことなので、お昼までの間にバスの時間を見たり、保険所のHPを見たりして時間をつぶす。
保険所のHPはめちゃくちゃ悲しいから見た方がいい。
犬の写真が掲載されていて、そこに『明後日殺処分予定』、とか書いてあるのだ。
その割に審査とかあるし正直どうなんだろうと思いました。
今の発言、完全に社会派である。
まあ犬なんかよりもいろいろと自分の心配をした方がいいという見方もある。でもそういう客観的な視点ができるうちは大丈夫である。僕のことはいいじゃんか、って感じである。そういう感じである。
そんなこんなで12時、おばさんの友人が到着。
おばさんの友人がなんかサンドイッチを作ってくれた。おいしかった。
バスの時間を伝えると、その時間の10分前に着くように車を出してもらった。
で、予定通り10分前に到着、当然バスが来るまで10分待った。まあそうだろうね。
しかしバスが来ない。何をしているのだろうか。ブルック編を読んでいないのだろうか。色々な憶測がありつつも10分後くらいにバス到着。
全然我慢できる範疇である。ブルック編読んどいてよかった。
で、普通に何もなく帰った。
しいて言うなら、なんか歯茎が血まみれになってた。
fin