ある男の軌跡② ~神様の微笑み編~
【関西弁で前回のあらすじ】
先日康太といった街コンでは、すごく女性のランクが高かったんや。
ボーナスステージや、と思ったんやが、結果は惨敗でおまんがな。
モテないのは分かっていたんやけど、少しさびしいものがあったんやで。
しかし希望を捨てちゃ行けないやでしかし。安西先生が言うてたんやおま。
先日街コンで会った大学生の女の子(ゆうなさん)にダメもとでラインしてみたら返信が来たのだ。
この世に愛はないとか言ったけど、愛はあった。
嘘ついてごめん。
なぜ当日にラインを送らなかったのかというと、当日はゆうなさんの友達のふがしに連絡をしたので気まずいのだ。
次の日ならなんとかなるだろうという力技でラインを送ることに成功した。
以下、ラインでのやりとりである。
<素敵なやり取り>
ボク「先日はお疲れ様でしたー
最後のテーブルで一緒だった人です。
いろいろとありがとうございました。」
ゆうなさん「ありがとうございます。本当に覚えてますか~」
ボク「覚えてますよ。高校時代からTOEIC580のスーパーな人ですよね。むしろ覚えてますか。」
大学院「わ、すごいですね。
若手芸人みたいな人ですよね。」
・・・若手芸人みたいな人ですよね、というわりかしうれしくない部類の返答が帰ってきた。
しかしなぜだろう、アバンチュールな香りがしないでもないのだ。島耕作なら確実にアバンチュールなのだ。若手芸人として、島耕作には負けるわけにはいかないのだ。
恋はいつでもサバイバルなのだ。
そんでもってゆうなさんの隣の女の子の方を先に誘ったのは昔のことである。
ということで、10/1になんとか食事の約束を取り付けたものの、食事の予約など全くと言っていいほどしたことがない僕にとっては非常に苦痛なのだ。
選択肢としては、居酒屋、イタリアンなどが無難である。
しかし俺は自分の居心地のいいところ、つまりファミレスに行きたいのである。
というかファミレスが好きなのである。
メニューの選択肢多くて素敵だと思うのである。特にガストが好き。ドリンクバーが好き。
結果、向こうに決めてもらったもんじゃ焼き屋になった。
<向こうに決めてもらうまでの流れ>
忙しい感を出すために返信を夜遅くにして、「今忙しいから店を決めるの今度でいい?」といった具合で、向こうが決めないといけない雰囲気を作り出したのである。
ありがとう、ゆうなさん。そしてありがとう、俺のくたびれたサラリーマン感。
またもんじゃ焼きデートの日程調整の最中、初回デート前に江の島水族館に行くことも匂わせることに成功する。
俺のライン力が向上したのか、それともゆうなさんが悪霊にでも憑りつかれていたのだろうか。どちらにせよ、ゴット様は僕に微笑んだのだ。
うまくいきすぎて気持ち悪いのだ。高笑いがとまらん。
【当日の目標】
①相手の話を引き出す
②高印象でスパッと終わる
③江ノ島水族館の約束を取りつける
【当日の目標達成するために】
①相手の話を引き出す⇒自分の話はほとんどしないで終わる
②高印象でスパッと終わる⇒2時間程度でさっと帰るのが理想(康太談)
③江ノ島水族館の約束を取りつける⇒話の流れで普通にぶち込む
なんかこれくらいなら僕でもできそうなのだ。
次回、激動のもんじゃ焼き編