さばのぬいぐるみの魅せる日記

サラリーマンのビタミンC的なブログだよ!抱きしめてくれ

【デート編】エアコン味の黒い汁

【少し前のあらすじ】

パスポート写真を撮影するときに鼻に大きなできものがあったのだ。

 

 【今回の内容

前回26歳のシェーから完全敗北を喫し、ハチ公にされてしまった僕。

今回は積年の恨みを晴らすべくまたも女性とおデートするのである。もちろん別の女性とである。

  

【スペック】

相手:年収800万円、職業<フリーランス>、26歳、やるせないくらいブス

僕:ブス

 

まあ上記のとおり大体スペックは同じである。

 

【なぜハイスペックなブスとデートをするのか・・・】

 前回の女性で懲りたのだ。普通の女性とデートをすると割り勘にするのも一苦労なのである。というか毎回割り勘にしているあたり、僕の器の大きさをどうのこうの言うのはやめてほしい。死にやすくなる。

ということで、相手は金持ちだしむしろおごってくれるだろ的な考えである。

さすが4年制の大学を出ているだけある。立派立派!! 

 

【そもそもなんで割り勘は嫌なのか】

別にお金に困っているわけではない

しかしなぜ頑なまでに割り勘至上主義なのであろうか・・・

それには精密な理論からなるれっきとした理由がある・・・

まあ一言で言えば、単純になんかムカつくからである。

海外旅行の時に少額の値引き交渉を行うのに似ている。

少しでも安く済ませたいのだ。なんでよそんちの子に金払うのだろうか。

僕がおごりたいと思うような人間になれ。

 

【待ちあわせ】

なんか新宿のカフェで待ち合わせしている。なんか。

そもそもコーヒーは苦手だし、コーヒー豆を作っている労働者たちはコーヒーを飲んだことない、みたいなドキュメント番組を昔見た覚えがある。チョコレートだったかもしんない。

どちらにしろ何かの犠牲の上に立っているこの飲み物のイメージはあまりよくない。

というか苦いから無理。

 

 相手はすでに店の中にいるという。

待ち合わせ場所がデート会場になっているという高等テクニックである。

 駄菓子屋の二階が居住スペースになっているのと同じである。(同じである)

 

 実際に会って見てみると、高校時代の友人(沖本)に顔が似ていることに気が付く。ひさしぶりに会う沖本は、なんか声が高かった。エビみたいな声してた。

 

 沖本は、初めて会ったのに非常になれなれしく、すごく腹が立った。

テンション、話すスピード、内容、どれをとってもなんかムカつく。沖本マジ腹立つわ・・

そんなこんなで高校時代の友人に謎の流れ弾が飛ぶ・・・

 

 最初僕の服装を誉め始めてきたので、軽くボケ返したら「は?」みたいな返しがきた。めっちゃかみ合わなくて久しぶりに殴りたくなった。

自分の着てきた洋服のデザイナーにまで憎しみを感じる。これが憎しみの連鎖ってやつか・・・

  

【苦味との格闘編】

 そもそも、僕にはコーヒーを飲む習慣がまったくない。

僕の飲めるコーヒーは糖尿病まっしぐらのMAXコーヒーくらいのものである。

 

 「コーヒー好きですか?」と聞かれたのでぶん殴ってやろうかと思ったけど、ハト派の僕は「好きですよ」とさわやかに回答。スラムダンクのOPくらいさわやかだったと思う。

 

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 メニューが到着。

何やらカタカナばかりでよくわからん。「おまんら大和男子じゃなかとうに!」と叫びたい。これもスラムダンクのOPっぽい。あと金額にも納得できない。720円である。150ccくらいのカップに720円である。1ccあたり4.8円である。※計算あってるよね?

みみっちくない。みみっちくないぞぉ~俺は。

 

 ようやくコーヒーが到着。ホットなのになぜかガムシロップがくるというミスなのかマジなのか微妙なラインのハプニングが起きる。

ホットは粉砂糖とじゃないのか。試されてるの僕?

マジでよくわからん僕は、取り急ぎブラックが好きなんだよね感を出しつつコーヒーを手元に置く。

その際、ガムシロを手に届く位置に置く。これが俗に言う《ガムシロ牽制シフト》である。

 

《ガムシロ牽制シフト》

 自らの手に届くかつ近すぎない位置にガムシロップを置く、そんな感じのシフト。

コーヒーガチ勢ともなるとブラックで飲むことも少なくないので、極力ベテラン感を出すためにアタッチメント(砂糖とか)を使用しないのが通である。

そこで、ガムシロを使うか使わないか、といったどちらとも取れる状況を出すことによりコーヒービギナーであることを隠すことができる秘伝のシフト。

こんなことをしているうちはいつまでもビギナーであるといった心無い意見を言う低学歴・低収入の層も少なからず存在するだろう。しかし問題なのは都内に喫茶店が多すぎることだと思う。喫茶店とかいいから中華屋増やせよ。

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 普段コーヒーを飲まない人間が、ガムシロップの使用方法を誤ることなく飲みきるのは非常に困難である。

 

 「普段からコーヒーを飲んでいる人は飲んでいない人に比べて健康リスクが~」とかいう説もあるが、お前らはコーヒー豆を作っている労働者たちに感謝をしているのか、といいたい。ドキュメント見ろ、といいたい。NHKの受信料を払え。

あっ、チョコレートだったかもしんない・・・

 

そんなこんなでコーヒーを一口飲む。

しばらく使ってないエアコンみたいな味がした。

 

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 そもそも普段から飲まないので普通にこんな味なのか悪くなっているのかよくわからん、完全にハプニングである。

 

こんなもん飲み進められるわけがない。ということで一口で48円分くらいずつ飲み進めることを決意。基本的に分割払いにはよくないイメージがあるが、今回の分割はしょうがないと思う。

 

【会話の内容】

 意識が高いのである。

フリーランスで年収も高い。そんな彼女に僕が勝てる部分と言ったら歯並びくらいのものである。彼女にはなんか下の歯が一本足りない感じがしたのだ。そんな感じの歯並び。コールド勝ちである。

 ビジネスとか社会の在り方とかそんなくだらない話をしている暇があったら笑える話をしろよとか思ったけど、たまに笑い話してくれた。

でも全然面白くなくて年収とユーモアは比例しないと感じた。救急車で運ばれたときの医者以来である。

 で、結局僕の話になって、こういう気持ちで働いているとかここがいい部分、ここが納得できないだとかくそつまんない話をしていたら、なぜかうんうん聞いてくれてこいつ殴りたい顔しているな・・・、とか思ったりもしたのである。

 

 その後は会社員を批判する流れになって、当然僕もその餌食になったりしてめっちゃ罵倒された。

なにこれ?フリースタイルダンジョンなの?なんでずっと相手のターンなの?

 

 とまあ完全に半ばSMクラブと化したカフェを脱出することを決意。

携帯をみて、すみません今日は長々とお時間取らせちゃって・・・みたいなイケメン丸出しの発言をしつつ、伝票を握る。

強引に会計フェーズへと移行するのだ。

 

【今回の会計】

1440円。一人720円である。

おごってもらえるかと期待したが、普通に考えて相手が金を持っているからと言って別におごってくれる道理はない。

いや普通にそういう話なんだけどなんかすげぇムカついた。いやなんでだろ。

 

【結果】・・・・ひどく説教された

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